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故事成語の世界へようこそ (四十二) 馬耳東風(ばじとうふう)
早いものでもう9月。皆さん充実した夏休みを過ごせたでしょうか?
そろそろ秋を感じる日も増えてきました。
秋は学校行事に新人戦にテストにと、色々と忙しいですよね。
夏の疲れも出てくる頃かと思います。
引き続き体調には気を付けて、学習にも取り組んでいきましょう。
今月ご紹介する故事成語は、「馬耳東風(ばじとうふう)」です。
この言葉は唐代の詩人である李白(りはく)の詩がそもそもの出処のようです。
ちなみに高校生の皆さんは、李白についてどのくらい覚えているでしょうか?
盛唐の詩人で「詩仙」とも言われ絶句を得意としていた、くらい覚えておけばバッチリですね。
さて、その李白の詩にはこうあります。
「世間の人々はこれを聞くと頭を振って聞き入れない。
東風が馬の耳に吹き付けるようなものである。」
東風とは春風のこと。
春風が吹けば人々は、冬が終わり春が来たことを喜びますが、馬は春風が吹いても喜ぶ様子もなく、何も感じていないように見えることを詠んだものです。
このように、馬耳東風とは「人の意見や批評を聞いても気にかけず、聞き流すこと」を意味します。
相手の意見に耳をかさない様子を表しているのですね。
それに対し、「馬の耳に念仏」は、相手の意見に耳をかさないという意味だけでなく、「物事のありがたさや価値を理解できない、理解しようとしない様子」もあらわしており、
似ているようで違いもある言葉となっています。
合わせて覚えておきたいですね。
本日の故事成語:馬耳東風…人の意見や批評を気にかけず、聞き流すこと。
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