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【仕事】助産師の不足
山形厚生看護学校では、令和5年度より助産師養成課程(←クリック可)の開設を予定しています。
この背景には、慢性的な助産師不足が影響しているようです。
その理由を2つご紹介します。
①現場の人材需要に対する助産師の人数がそもそも足りない。
◆『2018年病院看護実態調査』では、調査に参加した3分の1以上の病院が、前年度より看護師を増やしたいとしています。
◆同じくこの調査によると、半数以上の病院が前年度の助産師を含む看護師の数を維持する予定と回答しています。
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つまり、「増やしたい」けれど「増やさない」という病院が多いということです。
人件費による経営の圧迫を抑えるために、現状維持を決断するほかないという内情なのでしょう。
② 10人に一人が離職している。
◆助産師の数が不足しているのは、約10%ある看護師の離職率も影響しています。
お産は週末や祝日それに夜間など、いつ始まるかわかりません。助産師の仕事は夜勤もあります。また、お産が始まるタイミングと勤務交代のタイミングが重なるなど、残業が発生するかもしれません。
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仕事の厳しさに拍車をかけるのが、現場の人材不足です。
さまざまな課題を抱える助産師の世界ですが、生命の誕生という特別な環境で働けるという素晴らしさもあります。助産師の不足の問題に向き合い、離職を減らすための対策をしている病院もあります。助産師の働き方改善が徐々に前進することを願います。
管理責任者 稲毛祐二
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