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故事成語の世界へようこそ (四十七) 水魚の交わり(すいぎょのまじわり)
今回は「水魚の交わり」という故事成語をご紹介したいと思います。
皆さんは中国の三国時代についてご存知ですか?
魏(ぎ)・呉(ご)・蜀(しょく)という三つの国が互いに争い、中国統一を目指した時代ですね。
今回ご紹介する「水魚の交わり」はその三国の中一つ、蜀の君主であった劉備(りゅうび)の言葉に由来するものです。
劉備は三顧の礼(さんこのれい)で諸葛亮孔明(しょかつりょうこうめい)という非常に才能のある軍師を迎え入れました。
劉備は何事にも孔明に相談し、二人の仲は親密さを増していきます。
劉備は二人の交流について、
「孤の孔明有るは、猶魚の水あるがごとし」
(私に孔明がいるのは、ちょうど魚に水があるのと同じようなものだ)
と語ったといいます。
自分にとっての孔明は、魚にとっての水のように欠くことの出来ない存在であり、
それだけ親密な間柄であるということですね。
このように劉備と孔明との深い信頼で結びついた主従関係を差していた「水魚の交わり」ですが、現代では仲の良い夫婦関係にも用いられ、使用される範囲は広がっているようです。
今回登場した三国時代には「水魚の交わり」以外にも多くの故事成語が生まれました。
それらははまたの機会にご紹介したいと思います。
興味のある方は是非調べてみて下さいね。
本日の故事成語:水魚の交わり…魚と水とのような、親密で離れがたい友情や交際のたとえ。
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