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共通テスト新科目「情報Ⅰ」初年度を振り返る ― 2025年度入試から何が変わったか

2025(令和7)年度入試から、大学入学共通テストに
新科目「情報Ⅰ」が正式追加されました。
旧センター試験を含め約35年ぶりの教科追加です。本コラムでは
初年度本試験(2025年1月実施)の内容と今後の対策を整理し、
受験生・保護者が備えるポイントを考えます。
1. 導入の背景
新学習指導要領(2022年度入学生~)で情報科が必修化されたことを受け、
大学入試センターは
Q&A「4出題教科・科目等」のQ5の解答によると、
国語・数学・英語と並ぶ基礎的教科として「情報Ⅰ」を追加する
と説明しています。
2. 2025年本試験の出題構成
公開問題 PDFによれば、
大問4題・配点100点。概要は次の通りです。
- 第1問:情報社会とデータ活用(情報倫理など)
- 第2問:プログラミング基礎(疑似コード読解)
- 第3問:情報デザイン(UI・情報の視覚化)
- 第4問:ネットワークとセキュリティ(暗号など)
3. 2025年「情報Ⅰ」平均点と難易度
大学入試センターが2025年1月22日に公表した
「令和7年度 共通テスト平均点(中間集計)」PDF
によると、初導入の情報Ⅰの平均点は 73.10 点でした。
ReSemom速報 や
毎日新聞記事 でも同じ数値が報じられています。
- 平均点は 7 割超で、主要科目と比べてやや高め。
- 配点バランス:プログラミング大問(第2問)の正答率が低く、
情報社会・データ活用(第1問)が得点源という分析が多い。 - 難易度傾向:プログラミング手順を文章で説明させる設問が
「時間がかかる」「読解量が多い」と指摘。
なお、大学入試センターは2025年2月6日に最終平均点を公表予定です。
新たな数値が出た場合は、本文とアドバイスを更新してください。
4. 受験生・保護者が今からできること
- 教科書+共通テスト対策問題集を早期に完了
- プログラミングは実装して確認(Python 等で疑似コードを動かす)
- 情報倫理・セキュリティの時事問題を追う
- 県内 ICT 研修・公開授業に参加
※開催情報は各校・県教委サイトで随時確認
「情報Ⅰ」はプログラミングと情報モラルをバランス良く問う実学科目です。
初年度の出題傾向を踏まえ、学校授業+自主演習で早めに土台を固めましょう。
【引用資料】
・大学入試センター FAQ
https://www.dnc.ac.jp/kyotsu/faq.html
・令和7年度 共通テスト情報Ⅰ 問題・正解
問題・正解 PDF
・令和7年度 共通テスト平均点(中間集計)PDF
平均点一覧
・【速報】平均点 73.10 点(ReSemom)
記事リンク
・毎日新聞「情報Ⅰ平均点は73.10」
記事リンク
※掲載しているリンクには有効期限がある場合があります。正式決定事項・最新情報は
大学入試センターおよび文部科学省の発表をご確認ください。
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担当)プロ教師 近江直樹
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