TOPICS from KATEKYO
これからの時代に求められる「理系力」!国の新たな教育支援と家庭での関わり方
「これからの時代、やっぱり理系の知識が必要になるのかな」「うちの子にも、もっと理数系科目に興味を持ってほしい」
社会のデジタル化やAI(人工知能)の進化が進む中で、お子さんの将来を見据えてこうした思いを抱く保護者の方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
親である自分自身が文系だったため、家庭でどうサポートしていいか分からないと不安を感じることもあるかもしれません。
実は今、国を挙げて「理系人材」を育てようとする大きな教育の転換期が訪れています。
今回は、国の最新の教育方針をご紹介しつつ、日常の中で無理なく理系的な興味を育てるご家庭での関わり方についてお話しします。
全県に整備される「理系人材の育成拠点」とは
先日、文部科学省が「小中高校生の理系教育に取り組む拠点を全都道府県の大学等に整備する」という新しい方針を固めました。
来年度から事業を始め、今後5年をめどに、専門性の高い実験の指導や大学教員による出前授業などを全国で展開していく計画です。
なぜ今、国がここまで理系教育に力を入れるのでしょうか。
その背景には、将来的に事務作業の自動化が進む一方で、技術革新を担う理系人材が圧倒的に不足するという予測があります。
現在の日本の大学における理工系分野への進学率は約19%にとどまっており、他の先進国と比べても低い水準にあります。
だからこそ、学校の授業だけでなく地域の大学なども巻き込んで、意欲ある子どもたちを早期に発掘し、理系人材の裾野を広げようとしているのです。
これまでは実施機関が大都市圏に偏りがちでしたが、今回の国を挙げた新しい取り組みによって、地域間での教育格差をなくしていく狙いがあります。
全国どこにいても等しく高度な学びに触れられる機会が提供され、意欲や能力の高い子どもたちが専門的な指導を受けやすくなる見通しです。
「理系脳」は日常の対話と好奇心から育つ
このような国の新しい教育支援が始まる一方で、理系的な思考力の土台は、実はもっと身近なご家庭でのコミュニケーションの中で育まれます。
子どもが理科や算数に苦手意識を持つ原因の一つに、「正解主義(たった一つの正しい答えを早く求める傾向)」があります。
計算ドリルなどの反復練習ばかりで「なぜそうなるのか」という好奇心が満たされないと、脳は学習を単なる苦痛な作業と認識してしまうのです。
理系的な興味を育てるためには、難しい数式を早く解かせることよりも、身の回りの不思議に対して仮説を立てるプロセスが重要になります。
脳科学の分野では、新しい発見をして「アハ体験(未知の物事を突然理解した瞬間に生じる、ひらめきや喜びの感覚)」を得たとき、脳内にドーパミンという物質が分泌されることが分かっています。
このドーパミンが「もっと知りたい」という内発的動機づけ(外からのご褒美ではなく、自分の内側から湧き起こる意欲)を強く刺激するのです。
家庭でできる実践的な関わり方
日常の中でこの体験を生み出すために、特別な準備や専門的な知識は必要ありません。
子どもが「どうして空は青いの?」と疑問を持ったときに、すぐに正解を教えたりスマホで検索したりせず、「本当だね、どうしてだろう?」と一緒に面白がって対話するだけで十分です。
すぐに答えが出なくても、親子で「ああかな?こうかな?」と思考を巡らせる時間そのものが、考える力を伸ばします。
また、料理の分量でお手伝いをしてもらいながら実生活の算数に触れたり、テストで間違えたときも「どこでつまずいたのか、良いデータが取れたね」と失敗を前向きに捉えたりする関わり方が、子どもたちの理系的な探究心を自然と引き出します。
失敗を恐れず、なぜ間違えたのかを検証する姿勢こそが、理系学習における最も重要な土台となるのです。
子どもの「好き」の芽を大切に育むために
大学での高度な実験体験など、国が整備を進める新しい環境は子どもたちにとって素晴らしいチャンスですが、学びの出発点は常に「家庭でのワクワクする時間」にあります。
最初から「理系に進ませよう」と肩に力を入れる必要はなく、日々の生活の中で親子一緒に不思議がり、考える時間を少しだけ増やしてみてください。
保護者の方が結果よりもプロセスを面白がる姿勢を見せることが、何よりのエネルギー源になります。
KATEKYO学院でも、生徒一人ひとりの好奇心を大切にし、「なぜそうなるのか」を対話を通じて一緒に考えるマンツーマン指導を行っております。
お子さんの持つ無限の可能性を信じて、これからの社会に向けた学びを温かく見守っていきましょう。
参考資料
Yahoo!ニュース:理系人材の育成拠点を全都道府県に整備方針
KATEKYO学院・山形県家庭教師協会:その他の学習コラムはこちら
KATEKYO学院・山形県家庭教師協会 プロ教師 近江 直樹
各校の「TOPICS」はこちら




