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【コラム：山本】「制限時間…」(2020.6.16)
「満タンで3Lと5Lを測れる容器で、4Lの水を貯めてください。」
気分転換の為に、学習と学習の合間にクイズを出すことがあります。これは映画「ダイ・ハード3」の中で、主人公の刑事と偶々居合わせた黒人男性が犯人からの出題された有名なクイズです。時間内にクリアしないと公園に仕掛けられた爆弾が爆発すというスリリングな１シーン故に、「さあ！5分以内に解かないと爆発するぞ！(冗談ですよ。)」と、時々生徒に出題しています。
さぁ～！みなさんは、制限時間内に解けますか？ Thinking Time・・・。
では、正解です。
① 5L容器に水を貯めて、3L容器いっぱいに水を移す。（現在5L容器に2Lの水が残っている。）
② 3L容器の水をすべて出し、5L容器の水を3L容器に移す。（現在3L容器に2Lの水が入っている。つまり1Lの空きがある。）
③ 5L容器に水を貯めて、1Lの空きがある3L容器に1L分を移す。（5L容器に4Lの水が残る。）
さて、みなさんは無事爆弾を解除(くれぐれも…冗談です。)できたでしょうか？
勿論、これは息抜きのクイズですので、出来ても出来なくとも、気にせず楽しんでもらえればいいのです。子どもたちの反応は様々で、早々に諦める子ども、絶対自力で解くと言い次回までの宿題とする子ども、友達や家族に出すと問題を持ち帰る子ども、等々です。
これまで、時間内にひらめき、見事的中した子どももたくさんいます。その中で、ある子どもは次のように考えました。
① 3L容器に水を貯めて、5L容器に水を移す。（現在5L容器に3Lの水が入っている。）
② もう一度3L容器に水を貯めて、3L入っている5L容器に水を満タンになるまで移す。（現在3L容器に1Lの水が残っている。）
③ 5L容器の水を捨てて、3L容器に残っている1Lの水を5L容器に移す。（5L容器に1Lの水が入っている。）
④再び3L容器に水を貯めて、1L入りの5L容器に3Lを移す。（5L容器に4Lの水が貯まる。）
これも正解です。素晴らしい発想でした。どちらかというと4Lを貯めるわけですから、5L容器を手に取って考えるのが多数派でした。それを3L容器から考えるのが、ある意味発想の転換と言えるでしょう。
答えは１つでも、そこに至るまでのプロセスは１つではない。改めて、子どもにそう教えられたような気がした時間でした。
プロ教師：山本一人
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