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【コラム:遠藤】「新型コロナの影響①」(2021.9.30)
新型コロナウイルスが世界中に蔓延し出してから約1年半の月日が過ぎました。
この間に子ども達に与えた影響は顕著です。
まず、学習の問題が挙げられます。
昨年は学校の臨時休校が相次ぎ、授業時間が大きく削られました。現在は教科書進度はほぼ取り戻してきたように感じられますが、ここまで置き去りにしてきてしまったものは多くあります。
問題は、本来すべきであった授業時間を取り戻していないことと、本来かけるべきであった学習(演習)期間をかけてあげていないことです。
特に語学(英語)は、どれだけの時間その言語に触れたかで習得に差が出ます。教科書のページ数をただ進めたから良いという訳ではありません。他の教科も同じことが言えます。
前にも書きましたが、昨年は「1年でやるべき事を7か月でやりなさい!」と言われたようなものですので、生徒たちにとっては物凄く大変な学習プランでした。今までの日本人が誰も経験してこなかった「1年の学習期間」なんです。これは教科の理解という部分において大きな影響があります。
簡単に言うと、昨年が普通の1年であれば、「今苦手です!」という分野が、現在苦手では無かった可能性があるということです。その教科はもっと点数が良かったかもしれないのです。
これを取り戻す機会は今のところありません。昨年1年間の影響は、中3生であれば高校での勉強にも影響が出るでしょうし、小学生であれば大学入試まで引きずるかも知れません。
単に勉強の「点数が悪い」「出来ていない」というだけではなく、このことを意識して学習や改善に取り組んでいって欲しいと思います。
次回は生徒・児童の精神面への影響について書きます。
管理責任者:遠藤一信
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