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高校生の化学のはなし ①次亜塩素酸水
【次亜塩素酸水】(す〇屋においてあるような)
最近ウィルスなどの除菌の機会が増加していることから「次亜塩素酸水」という文字を目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
次亜塩素酸水とは、次亜塩素酸を含んだ水溶液のことです。
次亜塩素酸は化学式で表すとHClOであり、分子の状態で水溶液中に存在するのが特徴です。
酸素原子に水素原子と塩素原子が結合した構造(H-O-Cl)をしています。
H…水素
Cl…塩素
O…酸素
次亜塩素酸水に含まれる次亜塩素酸は、有効塩素成分の塩素ガス、次亜塩素酸イオン(次亜塩素酸ナトリウム)、次亜塩素酸の中で最も殺菌力が強いことがわかっています。
次亜塩素酸水は有効成分である次亜塩素酸を高い割合で含むため低濃度で使用できるメリットがあります。
そのため、毒性も低くなり手洗いやうがい、ペットのケアなど広い用途で使用できます。
ただし、次亜塩素酸水には弱酸性、中性、強酸性など様々な種類があります。目的の用途や使用する場所によって種類を選ぶ必要があります。
また、次亜塩素酸水は、殺菌力は絶大ですが分解しやすいため長期保存には向いておりませんのでご注意を。
プロ家庭教師:星(米沢)
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