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故事成語の世界へようこそ (五十四) 登竜門(とうりゅうもん)
新年明けましておめでとうございます。
今年2024年は辰年(たつどし)ですね。
そこで、今回は今年の干支である辰(=竜)に関する故事成語をご紹介したいと思います。
中国には黄河(こうが)という大河があることは中学校の地理で学習しましたよね。
「北に黄河、南に長江(ちょうこう)」と覚えた、あれのことです。
その黄河の中流には、「竜門(りゅうもん)」と呼ばれる急流があり、
竜門は夏(か)王朝の始祖である禹(う)王が治水工事をしたという伝説が残る場所。
竜門の流れはとても激しく急なため、その流れをさかのぼって上流にいくことのできる魚は非常に少ないことから、
「竜門をこえることのできた鯉は竜になる」という言い伝えがあるそうです。
「鯉の滝登り」とも言い、竜門の滝を登ろうと多くの魚が試みたが、
ごく僅かなものだけが登り、竜に化すことができたという故事が今に伝えられています。
そこから、「登竜門」とは、「困難ではあるが、そこを突破すれば立身出世ができる関門」を表す言葉となりました。
元々は「竜門を登る」と読み下すことができますので、「竜門のような難しい関門を突破すること」という意味だったようですが、現在は突破すべき関門そのものを表す言葉として使われることも多いようです。
用例としては、
・芥川賞は純文学作家の登竜門である。
・この試験を突破することが出世への登竜門となるだろう。
といった感じですね。
実際の使われ方と共に覚えておきましょう。
1月には入試や実力テストなど、大切な試験がある方も多いと思います。
今年もKATEKYOの完全個別指導でしっかり受験や試験に備えていきましょう。
本年もどうぞよろしくお願い致します。
本日の故事成語:登竜門…困難ではあるが、そこを突破すれば立身出世ができる関門
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