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故事成語の世界へようこそ (五十) 蟷螂の斧(とうろうのおの)

本日は「蟷螂の斧(とうろうのおの)」という故事成語をご紹介します。

なかなか読めなさそうな、かなり難しい漢字が使われていますね。

「蟷螂(とうろう)」の方はどちらも虫偏になっていますので、

何かの虫を表しているのかな?という予想ができるかと思います。

それでは、「蟷螂」が何の虫を表す漢字か予想できるでしょうか?

(ヒント:三対の脚のうち、最も頭に近い脚に特徴がある昆虫です)

 

 

皆さん蟷螂が何の昆虫か分かりましたか?

答えは……「カマキリ」でした!

カマキリは前脚が鎌状になっており、その前脚で獲物を狩る強力なハンターです。

カマキリは皆さん知っているかと思いますが、「蟷螂」という難しい漢字をあてるということまでご存知の方は少なかったかもしれないですね。

本日はそんなカマキリが登場する故事成語です。

 

ある日、斉(せい)の国の君主であった荘公(そうこう)が狩りに出かけようと、

車(おそらく馬車のようなものと思われます)で移動していた時のことです。

一匹の虫が、その脚を上げて今にも車の車輪に打ちかかろうとしました。

カマキリにとって車は自分よりはるかに大きく、到底力で適うはずもありません。

そんなカマキリの様子を見た荘公は

「このカマキリがもし人だったら、天下に名を残す勇士になったことだろう」

と言い、そのカマキリに道を譲り、これを避けて車を行かせたそうです。

 

この故事から生まれた「蟷螂の斧」は、

「自分の微弱な力量をかえりみずに強敵に反抗すること。はかない抵抗の例え」

として使われるようになります。

勇猛果敢に敵に向かっていく姿というよりは、無謀でやや悲壮感すら漂うイメージがあるかもしれないですね。

 

そんな「蟷螂の斧」という故事成語は古くから日本にも伝わっていたらしく、

平家物語にも類似の表現が登場するようです。

漢字は難しいですが、意味は覚えておきたいですね。

 

 

本日の故事成語:蟷螂の斧(とうろうのおの)…弱者が自分の力をかえりみないで強者に立ち向かうこと。無謀ではかない抵抗の例え。

 

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