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故事成語の世界へようこそ (四十九) 青天の霹靂(せいてんのへきれき)
皆さんは「青天の霹靂(せいてんのへきれき)」という言葉を見聞きしたことがありますか?
見覚えはあるけれど漢字が難しくて読み方は知らなかった人や、聞いたことはあるけれど意味まではちょっと…という人も多いかもしれませんね。
本日はそんな「青天の霹靂」についてお話していきたいと思います。
まずは漢字の意味から。
「青天」は辞書によると、「青く澄み渡った空」の意味です。青い天ですから、これは何となく分かりますよね。
同じ意味で「蒼天(そうてん)」の言い方もあります。
ちなみに「青天」が雲ひとつない真っ青な空を表すのに対して「晴天」は単に晴れた空を表すので、少し意味合いが異なります。
また、「霹(へき)」は「雷の神」や「雷が落ちる」の意味です。
漢字の読みは雨冠の下にあるつくりが担当しているタイプの形声文字になります。
「癖」や「壁」、「璧」などの音読みを知っている人なら読めそうですね。
そして「靂(れき)」も同じく形声文字です。
雨冠の下にあるのが歴史の「歴」に似た形なので、そこから音を予想できるかもしれません。
こちらも辞書によると雷関係の意味を持つ漢字のようです。
「霹靂(へきれき)」と組み合わさると、「急に激しく鳴る雷」を表す熟語になります。
したがって、言葉全体としては
「青く晴れた空に突然激しく雷が鳴る」という様子を表しているものなのです。
このように、「青天の霹靂」は「晴れた空ににわかに起こる雷」の意味です。
また、そこから転じて、突然に起こる変動や、急に生じた大事件を表す言葉として使われるようになります。
例えば
・彼がそんなに強い選手だとは思っていなかったので、先日のゴルフ大会で彼が優勝したことはまさに青天の霹靂だった。
というような具合です。
ぜひこの機会に「青天の霹靂」の読みと意味をしっかり覚えて下さいね。
本日の故事成語:青天の霹靂…青く晴れた空に突然鳴り響く雷の意。転じて、突然起きる事変や大事件のこと。
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