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故事成語の世界(三)『完璧』[中学生-国語]

第三回:「完璧」

 

中学生に覚えてほしい故事成語のご紹介です(^-^)

 

今回は『完璧』についてお話していきたいと思います。

 

第二回:「蛇足」はこちら

 

■完璧=Not “Perfect”, “Protect”!!

みなさん、完璧の「壁」の字は「壁(かべ)」とは違うって、ご存知ですよね?

(知らなかった方はこの機会にぜひ覚えて下さいね)

壁(かべ)は漢字の下の部分が「土」ですが、完璧の壁の字は下の部分が「玉」になっています。

 

玉(ぎょく)というのは、古くから宝石を表す漢字でした。

「璧」とは、円盤状の、中央に穴があいている玉を指します。

また、「完」の字は「まっとうする」と読み、「しっかり守る。損なわない。」という意味です。

 

 

つまり『完璧』とは、元々は【璧をしっかり守る。璧を損なわない。】という意味だったのですね。

 

 

■国の宝は私が守る!

完璧という言葉が生まれた裏には、璧をめぐって起こったこんなエピソードがありました。

 


昔、中国に趙(ちょう)という国がありました。

趙の王はとても素晴らしい璧を持っていたのですが、ある時、大国である秦から「十五城と璧とを交換してほしい」という申し出があります。

(昔の中国で言う『城』は、今で言う町のようなものなので、秦は十五の都市を交換条件として出したということですね。)

 

王は、秦に璧を与えないと言えばそれを口実に秦によって攻められ、璧を与えれば秦に璧をだまし取られて城は手に入らないと考えます。

そして実際その予測は当たっていたのです。秦、なかなかに酷いですね。

(ちなみにこのお話の時代は始皇帝の時代よりも少し前です。)

 

この如何ともしがたい状況で登場するのが、藺相如(りんしょうじょ)という人物です。

藺相如は王に言いました。

 

 

「自分が使者として璧を持って秦に行き、秦が趙をだますつもりであれば璧を完うしましょう(しっかり守って持ち帰りましょう)」と。

 

こうして使者となった藺相如は、その後自身のその言葉通り、謀った秦から璧を取り戻し、趙へと無事に持ち帰ったのでした。


 

この故事から、『完璧』とは、

【大事なことを完う(まっとう)すること。大切なものを取り戻すこと。】

を指す言葉となったのです。

 

 

■完璧≠完璧

ちなみに現代日本語で使われる完璧の「欠点のないこと」の意味は、「完い(まったい)璧」、つまり、【傷のない完全な璧】、という意味から来るようです。

今回ご紹介した『完璧』とは少し意味合いが違いますね。

 

 

以上、故事成語『完璧』についてのお話でした。

 

今回登場した藺相如は、他にも彼にまつわる有名な故事成語がありますので、そちらはまたの機会にご紹介したいと思います。

 

中学3年生の受験生のみなさん!受験合格に向けて大事なこと、完うできるようがんばりましょう(^-^)

 

★本日の故事成語:『完璧』

大事なことを完すること。大切なものを取り戻すこと。

 

第一回[故事成語の世界 (一)故事成語って、なに?]はこちら

第二回[故事成語の世界 (二)「蛇足」]はこちら

 

 

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