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最強の勉強法~効果的な復習 スパイラル学習~
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「スパイラル学習」について
はじめに
今回は復習のしかたについて説明してきたいと思います。具体例として、都内の有名中高への受験塾で採用されている特徴的な学習方法、「スパイラル学習」に注目していきます。この学習法は、効果的な知識の定着と理解の深化を実現する革新的なアプローチとして注目されています。普段の学習にも役立てられるので、是非参考にしてほしいと思います。
スパイラル学習の基本概念
スパイラル学習とは、学習した内容を時期を変えて繰り返し復習する体系的な学習方法です。らせん階段を上るように、以下の3つのステップで学習を進めていきます。
- 基礎学習:基本となる内容をしっかりと学習
- 計画的な反復:適切な間隔を設けての復習
- 段階的な発展:復習時により高度な内容へと展開
有名塾における実践方法の例
授業での展開
- ●一つの単元を3~5週間かけて繰り返し学習
- ●毎回の授業開始時に前回の内容の小テストを実施
- ●つまずきやすいポイントの丁寧な再解説
教材の特徴から見える復習のしかた
「デイリーステップ」の特徴
- ✓ 毎日の少量・継続的な問題演習
- ✓ 復習を重視した問題構成
- ✓ 数値を変えた類似問題による反復練習
スパイラル学習の4つのメリット
1. 確実な知識の定着
2. 理解力の段階的な向上
3. 応用力の効果的な育成
4. 無理のない学習進度
効果的な家庭学習のために、以下の点に注意しましょう。
家庭学習での実践ポイント ~確実な定着のために~
1. 学校の復習を最優先
具体的な実践方法:小学生高学年の例
- ●その日の塾の授業内容はその日のうちに復習(記憶が新鮮なうちに)
- ●復習の順序
① 授業ノートの見直し(10分)
② 重要ポイントの書き出し(5分)
③ 類題の演習(15分)
2. 毎日の継続的な学習時間の確保
推奨する時間配分:小学生高学年の例
時間帯 | 学習内容 | 目安時間 |
---|---|---|
帰宅直後 | 学校の復習 | 30分 |
夕食後 | 宿題・予習 | 40分 |
就寝前 | その日の復習 | 20分 |
3. 忘却曲線を考慮した計画的な復習
効果的な復習タイミング:エビングハウスの忘却曲線を参考にして計画
1日後
記憶定着率70%
1週間後
記憶定着率50%
1ヶ月後
記憶定着率30%
3ヶ月後
総復習
具体的な復習スケジュール:
- ① 学習当日:授業内容の確認と問題演習
- ② 1日後:前日の内容を簡単に見直し
- ③ 1週間後:関連問題を解く
- ④ 1ヶ月後:単元テストで確認
- ⑤ 3ヶ月後:総復習で完全定着
4. 理解できるまでの徹底的な反復
効果的な反復学習の手順:
- 間違えた問題の解説を読む
→ なぜ間違えたのか、正しい解き方は何かを確認 - 同じ問題を時間を置いて解き直す
→ 30分後に1回目、翌日に2回目 - 類似問題に挑戦
→ 理解度を確認し、応用力を養う
5. 基礎力の充実を重視
基礎力強化のためのステップ:
Step 1: 基本事項の確認
教科書・ノートの重要項目をチェック
Step 2: 基礎問題の演習
教科書の例題レベルを完璧に
Step 3: 応用問題への挑戦
基礎を活用した問題に取り組む
Step 4: 理解度の確認
定期的に自己評価を行う
おわりに
「スパイラル学習」は、科学的な学習理論に基づいた効果的な学習方法です。この方法を日々の学習に取り入れることで、着実な学力向上が期待できます。ご家庭でもぜひ、この学習法を参考に、お子様の学習をサポートしていただければと思います。
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