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2025年度 私立大学の志願者数動向

2025年度の私立大学入試では、全国的に志願者数が増加しました。この背景には、以下の要因が挙げられます:
- 少子化が進む中で18歳人口が比較的多い年度であったこと
- 新課程に対応した入試の初年度であったこと
- 社会の先行き不透明感が高まる中でより高いレベルの大学を目指す受験生が増えたこと
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志願者数ランキングの変動
これまで11年連続で志願者数トップを誇っていた近畿大学は、2025年度も約15万8000人の志願者を集め、過去最多を記録しました。しかし、それを上回り1位となったのは千葉工業大学で、前年から約1万9000人増の約16万2000人を集めました。
千葉工業大学は、近年の理系ブームに加え、入試方式の変更や検定料無料化などの施策が志願者数増加を後押ししたと考えられます。これらの要因が組み合わさり、受験生にとって「受けやすい大学」としての魅力が高まった結果、近畿大学を上回る結果となりました。
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2025年 私立大学 志願者数ランキング(大学通信調べ)
- 千葉工業大学 … 約16万2000人
- 近畿大学 … 約15万8000人
- 明治大学 … 約11万8000人
- 東洋大学 … 約11万4000人
- 法政大学 … 約10万2000人
- 日本大学 … 約9万2000人
- 立命館大学 … 約8万9000人
- 中央大学 … 約8万3000人
- 関西大学 … 約7万8000人
- 同志社大学 … 約7万6000人
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復調する日本大学、躍進する東洋大学
2024年度に志願者数を大幅に減らした日本大学は、前年比121%となる約1万6000人増の約9万2000人に回復しました。これは、日本大学のブランド力や卒業生ネットワークの強さが、受験生や保護者に再認識されたことが影響したと考えられます。
また、東洋大学は基礎学力テスト型の年内入試を導入し、一般選抜の志願者数も約1万人増加し、約11万4000人となりました。2年連続で志願者数が大幅に増加しており、キャンパスの都心回帰などの大学改革が人気を集める要因となっています。
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東大の影響とMARCH・関関同立の安定
2025年度の志願者数増加の背景には、東京大学の第一段階選抜基準引き上げも影響していると考えられます。これにより、東大の志願者数は減少し、併願先となる難関国立大学や私立大学へと流れる受験生が増えました。
特に、明治大学や同志社大学は大きな入試改革を行わず、従来の一般選抜を重視するスタンスを維持しながらも、4年連続で志願者数を増やしています。MARCHや関関同立といった有名私立大学群は、上位層の安全校、また中堅層のチャレンジ校としての立ち位置を確立し、安定した人気を誇っています。
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受験生・保護者へのアドバイス
私立大学の志願者数が増加傾向にある中で、受験生や保護者は短期的なトレンドに流されることなく、自分が何を学びたいのかを軸に志望校選びを進めることが重要です。大学のブランドや歴史的実績は一朝一夕で変わるものではなく、自らしっかりと調べ、納得できる進路選択を行うことが求められます。
2025年度の大学入試は、受験生にとって選択肢が広がる一方で、より慎重な情報収集と戦略的な出願が必要とされる年となりました。
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