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山形県でインフルエンザが急増中―複数の感染症が同時流行、家庭でできる対策とは【2025年冬】
山形県では2025年冬、インフルエンザの患者数が急増しており、特に置賜地域と村山地域で流行が顕著です。学級閉鎖や休校措置も報告されています。さらに、感染性胃腸炎や新型コロナウイルス感染症も一定数の発生が続いており、複数の感染症が同時に流行する時期に入っています。受験を控えたお子さんにとって、この時期の体調管理は特に重要です。この記事では、今注意すべき感染症の状況と、家庭で今日からできる具体的な対策をお伝えします。
今注意すべき感染症
インフルエンザ
県全域で患者数が急増しており、置賜地域と村山地域で特に流行が広がっています。2025年第44週(10月27日~11月2日)のデータでは、置賜保健所管内で262名、村山保健所管内で170名の報告があり、学級閉鎖などの措置も報告されています。今後さらに拡大する可能性があります。インフルエンザは高熱や全身の倦怠感、関節痛を伴うため、発症した場合は無理をせず学校を休み、医療機関を早めに受診することが大切です。特に受験生のお子さんは、試験本番に向けて早めの予防接種と日常的な対策が重要です。
感染性胃腸炎(ノロウイルス等)
2025年第44週(10月27日~11月2日)の報告では、山形市保健所管内で26名、村山保健所管内で25名、庄内保健所管内で26名の患者が確認されており、10月下旬から増加傾向にあります。突然の嘔吐や下痢が特徴です。感染力が非常に強く、学校の食堂や部活動での共有物から感染が広がることもあります。特に冬場は流行のピークを迎えるため、食事前の手洗いと食品の十分な加熱が重要です。
新型コロナウイルス感染症
2025年第44週(10月27日~11月2日)の報告では、県内全体で129名の患者が確認されており、比較的落ち着いた傾向ですが、今後の再拡大にも引き続き注意が必要です。発熱や咳、倦怠感などの症状が出た場合は、周囲への感染を防ぐためにも早めの対応が求められます。
なぜ今、複数の感染症が同時に流行しているのか
秋から冬にかけては、気温の低下と空気の乾燥により、ウイルスが活発化しやすい時期です。さらに、学校行事や部活動、習い事など、屋内での集団活動が増えることで、人と人との接触機会が多くなり、感染が広がりやすくなります。お子さんは授業や部活動、通学時の電車・バスなど、一日の中で多くの人と接触する機会があるため、特に注意が必要です。
家庭でできる感染症対策
複数の感染症が流行する今、基本的な予防対策を徹底することが最も効果的です。以下に、今日から実践できる具体的な対策をまとめました。
基本的な予防対策
- こまめな手洗いと手指消毒:通学後、食事の前、トイレの後には必ず石けんで手を洗いましょう。
- 教室や家の換気:休み時間や昼休み、在宅時には窓を開けて空気を入れ替えることで、室内のウイルス濃度を下げることができます。
- 十分な睡眠と栄養バランス:夜更かしや偏った食事は免疫力を低下させます。7~8時間の睡眠を確保しましょう。
- 体調不良時の早めの対応:発熱、咳、下痢、嘔吐などの症状が見られた場合は、無理に登校・登園せず、早めに医療機関を受診してください。
- マスクの活用:咳やくしゃみが出るときや、人混みの中では、周囲への感染を防ぐためにマスクを着用しましょう。
- 共用物への注意:部活動の用具や教室の備品など、多くの人が触れるものを使った後は手洗いを徹底しましょう。
受験生が特に注意すべきこと
- インフルエンザワクチンの接種:まだ接種していない場合は、早めに受けることをお勧めします。効果が現れるまで約2週間かかります。
- 塾や自習室での対策:長時間同じ空間にいる場合は、定期的に換気を心がけ、マスクを着用しましょう。
- 通学時の注意:電車やバスなど公共交通機関では、手すりやつり革に触れた後は顔を触らないよう注意し、降車後に手指消毒を行いましょう。
学校との連携と情報共有
学校でも感染症の流行状況を把握しており、学級閉鎖や休校措置が取られる場合があります。学校からの連絡をよく確認し、体調に異変を感じたら無理をせず、学校に連絡することが大切です。特に受験生は、試験当日に体調を崩さないよう、日頃からの体調管理を心がけましょう。
山形県や各市町村の公式サイトでは、最新の感染症情報が随時更新されています。定期的にチェックして、地域の状況を把握しておくことをお勧めします。
今冬は複数の感染症が同時に流行する厳しい状況ですが、基本的な予防対策の徹底によって、感染リスクを大きく減らすことができます。お子さんには手洗い・うがい・換気を習慣化し、十分な睡眠と栄養を取ることで、健康な状態で学習や受験に臨めるようサポートしましょう。保護者の方々も、お子さんの体調管理に気を配り、異変に気づいたら早めに対応するよう心がけましょう。
📚 参考リンク
- 山形県 インフルエンザ情報(アクセス日:2025-11-06)
- 山形県医師会 感染症情報(アクセス日:2025-11-06)
- 山形県衛生研究所 感染症発生動向調査(アクセス日:2025-11-06)
※リンク先は変更される場合があります。最新情報は公式サイトでご確認ください。
◎『KATEKYO学院・山形県家庭教師協会』では、感染症流行期でも学習を継続できるよう、オンライン指導や自宅での学習サポートを行っています。受験生の体調管理をしながら、効率的に学力を伸ばすためのご相談を承っておりますので、お気軽にお問い合わせください。無料相談も随時受付中です。
担当:プロ教師 近江直樹
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