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公立中学校“部活動の地域移行”が本格始動――2031年度までに休日活動を全面移行

山形県内では2026(令和8)年度からの6年間を「改革実行期間」と定め、部活動を学校外の地域クラブ(※県資料では今後「地域展開」と呼称)へ段階的に移す方針が示されました。県の有識者会議提言(山形新聞5月掲載)によると、2031年度までに休日活動はすべて地域クラブで実施する体制を目指します。
参照:山形新聞/◎有識者会議記事/山形県部活動改革ガイドライン
改革スケジュール
- 2026年度 … 休日に加え平日活動でも地域クラブ導入を開始(週2日程度)。
- 2028年度 … 平日地域型を週3日に拡大、学校部活は週2日以下へ縮小。
- 2031年度 … 休日活動は全種目で地域クラブへ全面移行完了目標。
制度のポイント
- 費用目安を国へ要請 … 民間クラブ活動費について保護者負担額のガイドライン明示を国に求める。
- クラブ信頼性の担保 … 国・地方公共団体が認証制度を整え、指導内容・安全体制をチェック。
- 受け皿団体整備 … 市町村が「地域クラブ連携協議会」を置き、競技団体や文化団体を一元管理。
期待されるメリット
- 種目継続 … 学校単独で人数不足の競技も地域合同で存続。
- 専門指導 … 公認コーチ・文化指導者による質の高い練習。
- 教員負担軽減 … 授業準備や研修時間の確保。
懸念点と保護者の備え
- 送迎負担 … 平日夕方の移動調整。相乗り・公共交通利用の仕組みづくりが重要。
- 活動費増 … 会費・保険料等の負担増に備えて、補助制度を確認。
- 学習時間確保 … 終了時刻が遅い日は家庭で学習計画を調整。
地域展開は“学校外でも学ぶ時代”の象徴的動き。活動環境を守りつつ、学習との両立を図るために家庭・学校・地域が連携することが成功の鍵です。
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◎KATEKYO学院では、部活地域展開期の学習計画や生活リズム調整をサポートします。送迎時間を考慮した効率学習法や競技別体力・栄養アドバイスもお気軽にご相談ください!
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担当)プロ教師 近江直樹
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