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故事成語の世界(十二)『虎の威を借る狐』[中学生-国語]
第十二回:「虎の威を借る狐」
火曜日恒例、故事成語の世界へようこそ!
今週も中学生に覚えてほしい故事成語をご紹介します(^-^)
今週は「虎の威を借る狐」(とらのいをかるきつね)という故事成語です。
ちょっと難しい言い方ですが、「威(い)」は威力・威勢・威厳(いげん)などに使われる漢字なので、全体の意味は何となく推測できるのではないでしょうか。
ある日のこと。虎が狐を捕まえて、食べようとしました。
狐は虎に言いました。
「私を食べてはいけません。私は天帝(神様のような感じです)の使いです。私を食べることは、天帝に逆らうことです」と。
狐はまたこう続けました。
「もし私の言うことを信じられないのであれば、私の後について歩いてみて下さい。あらゆる獣の中に、私を見て逃げ出さないものはいません。」
そこで虎は狐に言われるままに、狐の後ろを歩いてみました。
すると、それを見た獣達がみな逃げていきます。
虎はその様子を見て、獣達は狐を恐れて逃げていると考えました。
実は獣達は虎の姿に恐れて逃げたのですが、虎はそのことに気付きませんでした。
このお話の狐が虎の威(ちから・人を従わせる力)を借りて自分を強く見せかけている様子を、「虎の威を借る狐」と表現しているのですね。
ジャイ〇ンの威を借るス〇夫的なお話でした。
ちなみに、「威」の字にはジャ〇アンの本名?と同じ、「たけし」という読みもあるそうですよ!
★本日の故事成語:虎の威を借る狐
…権勢を持つ者の力に頼っていばる小人物のたとえ。
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