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【中学生】「証明問題」(2021.1.27)
高校3年生は大学入学共通テストも終了し、中学3年生は私立高校の受験が迫ってきています。初めての受験で緊張していると思いますが、追い込み頑張っていきましょう。
さて、証明問題で苦戦している生徒が多いです。まだ諦めるのは早いので、以下のことを参考にしてみてください。
◆証明問題の基本用語
証明問題の基本用語の説明をします。
【仮定】 ある問題においてのみ、正しいとされたこと。
【結論】 「仮定」を使ってみちびけること。
【定義】 言葉の意味を定めたもの
【性質】 定義から導かれたもの
【定理】 性質の中で、一般に「〇〇の定理」といわれているもの。
中間連結定理、三平方の定理など。
【条件】 性質の中で、一般に「〇〇の条件」といわれているもの。
三角形の合同条件、平行四辺形になるための条件など。
◆証明問題の組み立て方
まず証明問題を考えるとき、与えられた条件と、そこから導かれる、使ってよいものを書き出して、どれを使えばいいのか考えます。
与えられた条件、仮定 | 四角形ABCDは正方形である | △AEFは正三角形である
|
使ってよいもの | AB=BC=CD=DA
|
すべての角が等しい
1つの内角60度 |
そこから三角形の合同の証明であれば、とにかく3つのことをイコールで結びます。
- 3組の辺がそれぞれ等しい。(3つの辺をイコールで結ぶ)
- 2組の辺とその間の角がそれぞれ等しい。(2つの辺と1つの角をイコールで結ぶ)
- 1組の辺とその両端の角がそれぞれ等しい。(1つの辺と2つの角をイコールで結ぶ)
イコールを結ぶとき、根拠も一緒に書きます。
根拠は、
仮定より、平行線の錯角、同位角、対頂角、弧ABの円周角は等しいので、共通
そのほか正三角形、二等辺三角形、平行四辺形、長方形、ひし形、正方形の性質を使うのが有効です。
ほとんどの場合、2つのことがらは、仮定や使ってよいものからみちびけます。
最後の1つをイコールで結ぶのが難しいです。
よく使われるのはA=B、B=CよってA=Cです。
辺、角度両方使えます。
◆証明問題に慣れよう‼
それでも証明問題が解けない場合、模範解答を書き写してみましょう。
そうすることで、証明する「型」がみえてきます。模範解答をみても意味がきちんと理解できない場合は、必ず先生に聞くことが大切です。そして、2,3日後にもう一度今度は自力で解いてみましょう。これを繰り返しいくと、解法パターンのストックが増えていきます。
あと、注意点ですが、いきなり△ABC≡△DEFや結論を書いてしまうと、部分点がもらえないので気を付けましょう。
プロ教師:太田祐二
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