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故事成語の世界へようこそ(二十四) 出藍の誉れ
第二十四回:「出藍の誉れ(しゅつらんのほまれ)」
年が明け、早いものでもう2月。今年の冬は昨年からは一転して、寒さや雪が大変厳しい日も多いですね。
「冬来り(きたり)なば春遠からじ」とも言います。
この寒さや雪の季節に負けずに、桜咲く春を信じて一緒に頑張りましょう!
さて、今月は「出藍の誉れ」という故事成語をご紹介したいと思います。
出典は、『荀子』という今から二千年以上前に書かれた中国の書物です。
そこにはこう書かれています。
君子曰はく、「学は以て已むべからず。青は之を藍より取りて、藍よりも青く、
氷は水之を為して、水よりも寒たし。」と。
大まかに現代語訳すると
君子が言うことには、「学問は途中でやめてはいけないものである。
青の色は藍という草から取るが、もとの藍よりも染料の青の方が青い。
また、氷は水からできるが、水よりも氷の方が冷たい。」と。
といった感じです。
つまり、もとのものより、それからできあがっているものの方がより優れていることを表しているのです。だから学問も完成ということはなく、更なる高みを目指して究めていくことが重要だ、ということですね。
この出藍の誉れという故事成語は、現在は「弟子が師よりも優れているという評判や名声。」という意味で使われますので、ぜひそちらも覚えておいてくださいね。
本日の故事成語:出藍の誉れ…もとのものよりも、そこからできるものの方が優れていること。転じて弟子が師よりも優れていること。
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