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故事成語の世界へようこそ(三十八)破竹の勢い(はちくのいきおい)
第三十八回:「破竹の勢い(はちくのいきおい)」
皆さんご進級・ご進学おめでとうございます。
クラス替えや進学等で、新たな環境で新年度を迎えられた方も多いと思います。
新しい環境に慣れるまでは大変な部分もあるかと思いますが、
来月には定期テストがある方も多いと思いますので、学習の方もしっかり取り組んでいきましょう。
さて、今月は「破竹の勢い(はちくのいきおい)」という故事成語をご紹介したいと思います。
「破竹」とは竹を割ることを意味します。
つまり、「破竹の勢い」とは、「竹を割る際のような勢い」という意味になりますね。
では、竹を割る際の勢いとはどのような勢いのことなのでしょうか。
竹は節が多いので一見割りにくそうですが、繊維がほぼ縦方向にはしっているため、
一度最初の節を割ってしまえば、その後は一気にまっすぐ割れる性質を持っています。
そのため、「破竹の勢い」とは「竹が一節割れ目を入れると次々に割れていくように、押さえがたい程の猛烈な勢いで進むこと」を意味しているのです。
「始め半分」という言葉があるように、物事は最初の部分がとても大事だと言われています。
「破竹の勢い」も最初の一節を割るところからその勢いは始まりますので、破竹の勢いで進んでいくことができるかどうかは、まずはスタートにかかっているということにもなりそうですね。
皆さんが新学期にいいスタートをきり、一年間勢いにのって進んでいけるように応援しています。
本日の故事成語:破竹の勢い…猛烈な勢いで進むこと。また、勢いが盛んで押さえがたいこと。
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