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「実力が伸びる暗記」「伸びない暗記」って?②/2[中学生-学習法]

「実力が伸びる暗記」「伸びない暗記」って?②/2

 

前回:「実力が伸びる暗記」「伸びない暗記」って?①/2の続きです。

まだの方は①も是非目を通してみてくださいね。

①はコチラから。

 


■ざっくり先週の復習


先週は暗記で成績を伸ばすためには、

①反復演習

②パターン化

③知識の目的を考えること

この3つが大事だというお話をしました。

 

①の反復演習をしていない人は、まず反復演習しないと何も始まらないですよ!というのは前回の通りですが、今回はパターン化の仕方について取り上げます。

 

 


■パターン化して暗記


パターン化をするにあたって大事なのは、目の前の問題を解くだけでなく、似たタイプの問題全般を解けるようになることを目標とすることです。

 

数学の連立方程式の文章題を例にして、具体的に考えてみましょう。

 

<例題>

A君の家から学校を通ってB君の家までは15kmある。

A君の家から学校までを時速4km、学校からB君の家までを時速6kmで歩いたら3時間かかった。

A君の家から学校、学校からB君の家までの距離をそれぞれ求めなさい。

 

通常この問題を解く場合は、

 

①A君の家から学校までの距離をx km、学校からB君の家までの距離をy kmとする。

②x+y=15(道のりの合計の式)x/4+y/6=3(時間の合計の式)という2つの式をつくる。

③加減(足し引き)法か代入法で連立して解く。

④ xは6km、yは9kmと解答が出る。

(↑合計15kmという情報ともしっかり合致する。)

 

という流れになります。

 

上記のような連立方程式の文章題の①~④の流れは、以下のように手順整理できます。

 

<手順を整理>

どの数量を文字(xやy)で表すか、単位もつけて決定する。

与えられた問題文を前半と後半で分けて考え、等しい関係にある数量同士の方程式を2つ作る。

加減法か代入法で連立方程式を解く。

単位をつけて解答。(与えられた情報や単位と矛盾が無いか念のため確認する。)

 

 


■丸暗記よりも手順を覚える


実力を伸ばすためには、1つの問題の解き方を一字一句丸暗記するよりも、このように似たタイプの問題全般に通用する整理された手順を覚えることが大事です。

 

更に実践的なパターン化をするのであれば、②のような重要な部分は「速さ系の問題なら(1)道のりの合計の式(2)時間の合計の式 を立ててみる」といったように重要な部分は問題のタイプ毎に少し細分化してパターン化すると良いです。

 

正しい式を立てて解けるようになるにはもちろん公式の知識や反復演習も必須です!

 

 


■自分にもできる


いわゆる天才肌な人はこのようなパターン化や手順の整理を無意識にやっている場合が多いです。

自分は才能が無いと思っている人でも、意識してこういった考え方を身に付ければ天才肌の人にも追いつけるはずです。

 

 


■終わりに


今回は中学数学の基本問題を例にして考えてみましたが、多少ひねった問題や高校数学であっても上記のような手順整理が有効であることは変わりません。少しずつでもいいので是非取り入れてみてください!

 

 

 

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