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【コラム:山本】「ノートは不要??」(2021.5.28)

“小中学校に1人1台の情報端末を配備する”という「GIGAスクール構想」が、全国の自治体において急ピッチで進められています。

 

事実、私が担当している小中学生はGWに宿題としてパッドを持ち帰り自宅で学習したり、保護者が授業参観に行けない代わりにZoomを活用しながらパッドで授業を閲覧したり、高校生に至っては連絡や行事予定のお知らせは勿論、板書や小テストに採点等々、日常的に授業で使用されるのが当たり前になっています。

 

 

「先生…もうノートは必要ないのでしょうかね?」ふと先日、保護者の方の一言にハッとしました。

いやいや!例えどんなにデジタル技術が進歩しようとも、手先指先を駆使して書き込む作業「ノート」は、子ども一人一人の学習規律の定着度が表れるという大事な学習アイテムであると考えます。

下記4つの意義を踏まえ、ノートを活用する良さを確認しながら、日々指導に当たっています。

 

 

 

(1) 自分自身の学習の足跡を残すことができる。また、後から振り返ったとき、学習したことの要点を確かめることができる。

 

(2) 正しい書き方を獲得することができる。単純に「書く」という習慣化に繋がる。

 

(3) 書くことによって、思考を整理し深めることができる。先を見通して論理的に行動する力が身に付く。

 

(4) 友達の考えを書き加えることにより、自分の考えを広げたり深めたりすることができる。コミュニケーション力が高まる。

 

 

 

勿論、これらの行為はパッドでも可能です。

中にはデジタル機器の方が便利かつ有効な場面があることも否定できません。結局のところ、パッドもノートもあくまでも学習の為の手段であって、それ自身が目的ではないということです。

 

大事なのは『何の為に「ノート」に書くのか?』『「ノート」に書いたものをどう使うのか?』を意識することなのです。

 

 

 

プロ教師:山本一人

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