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【コラム:遠藤】「超こえーはなし①」(2020.11.13)

13日の金曜日なので、俺の周囲では割と有名な、実際に体験したマジ恐いはなしです。

※苦手な方や感覚が鋭い方は見ない方が良いです。

 

 

「どんと祭(さい)」って知ってる?

仙台の方だと、1月13日くらいに神社で正月のお飾りをお焚き上げするようなお祭りなんだけど、だいたいどこの神社でも、小さな所でもやってるのよ。

 

大学の時に、その「どんと祭」に行ったことがない友達がいて、連れていくことになったのね。結構有名な大きめの神社。

お焚き上げは、神社の広場にお飾りが山のように積まれてて、それを燃やすから火の勢いが凄いし、凄く熱いんだよね。

まあ、その火にあたると1年間風邪ひかないってことらしいけど。

 

その火を見るだけでも迫力があるし、出店も出ていたり、裸参りというのもあって白ふんどしや白装束で水を被ってお参りする人たちもいて、結構見どころはあるんだわ。

まあ、友達とそんなのも一通り見て、せっかく神社にきたんだからって「お守り」を買ったんだよね。

普通のラミネートされてる交通安全のお守り。

 

んで、それをズボンのポケットに入れて、帰りは友達を車で送っていくことになったんだ。

 

友達の家までは少し距離があったんだけど、友達が近道を知ってるって言うんで、その道を行こうってことになったの。初めて通る本当のぐねぐね山道。

 

夜の10時半を過ぎたくらいで、夜中だし真冬だし当然人影なんて全く無いんだよね。

しかも、どんと祭の日だからみんな山道なんて歩かないのよ。対向車もほとんどなし。

 

で、最後の民家の明かりがあってから車で10分くらい山に入った街灯もないような真っ暗な山道に

 

それは居ました。

 

 

 

 

車で走っていると車のライトが照らしたところしか見えないような暗闇。急な左カーブを曲がった途中の道路のど真ん中に白いものがありました。

 

最初は「あれ?道路の真ん中に何か大きなゴミが落ちてる?」くらい。

避けなきゃと思ってライトに照らされた「それ」を見たら、それは・・・

 

真っ白な服を着て、小さめで、手をだらんと垂らして、道路の真ん中にポツンと立って、口は開けっ放しで目が光っててこっち見てる。バアちゃんだ!

 

俺も友達も「うわっ!」ってなって。

 

でも、本当の人かと思ったのよ。「危ない!」が最初の感想ね。急ハンドルを切って避けながらだから。人を轢くかと思って。

 

 

ただ、その時に一瞬で「人じゃない!」って分かった。

 

 

だって、首が左真横に90度折れてるんだもん。

( Г  ↽これの逆って感じ。伝わる?)

首を曲げてるってんじゃなくて、あの曲がり方は

 

折れてる、絶対有り得ない角度に。

 

 

 

 

「うわ~!!」って叫んでキキキーって何とか避けて、

 

「今のナニ??」

「あれ人じゃないよね?」

「だって首折れてんじゃん!」

「何なんだよ~!!」

って二人で大パニック。

 

そんで、

「こんな時間にあんな場所でバアちゃん一人??あんな薄着で??」

「どんと祭の帰りかな?」

「こんな山のどこでやってんのよ!しかも一人だけ?他の人は??」

「ってか家どこ?最後に民家見てから10分以上走ってるよ!しかもかなりスピードだしてるし!!」

って話した。

 

後は、車のバックミラーやサイドミラーをずっと見てた。

「幽霊見たのかな?」って付いてこないかビクビクしながら。

やっとで街の明かりが見えた時には、物凄くホッとしたのを覚えてる。

 

まあ、無事、友達の家に到着して「帰り気を付けろよ!」なんて言われながら、次は自分の家まで、今度は遠回りだけど明るい大通りを通って1時間くらいかけて帰ったんだ。

 

帰りも恐かったけど、大声で歌を歌いながら何も考えないようにして帰った。

そんで、何事もなく自分の家まで帰りついて、何気にポケットを見てみたら神社で買ったお守りが入ってた。

 

「あっ!」と思って取り出してみたらポケットに無造作に入れて運転していたせいか、お守りは上の部分が折れ曲がっていたの。まるで首が曲がっているように。

 

俺はその時に思ったのよ。

 

「大切にしなきゃいけないお守りを曲げてしまったから、怒って神様が出てきたんだ!」って。

「俺が悪いことしたからバチが当たったんだ!」って。

「あれは折れたお守りと同じ姿をした神様だ!」ってね。

 

戒めの為に神様に注意されたんだって、俺の中では、不思議だけど比較的「良い話」ってことになってたんだ。

 

 

あの話を聞くまでは。。。

 

 

 

 

後にとんでもない事実が分かるのですが、それは次回に続きます。

 

 

えんどう

 

 

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