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【小学生】「お家で遊びながら学び、学びながら遊ぶ」(2020.6.22)
皆さんこんにちは。
先日小学生のお母様からこんなお悩みをいただきました。
「うちの子計算はできるのですが、急に文章問題を解かされると読み解けないのよ」
小学校では+−×÷の四則計算を習って行きますが、通常学校では例えば
①4×2の基礎の計算問題 → ②4×2の式を使う応用の文章問題
という順番で習います。この場合
①抽象 → ②具体
へという方向で進むと思います。
ここで不足しているのは考えた経験や時間だと思います。紆余曲折してやっと獲得した能動的な知識なら良いのですが、基礎計算の後のまだ初心者が、熟練者のように様々な問題に対応を迫られている状況です。学校はどうしても時間的にも有資源で限界があり仕方がないです。
帰ってきたらお家だからこそできる違う方向もすることをお勧めします。
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②具体→①抽象です。計算問題がわかっていたら例えば「お母さんも解いてみたいから4×2を使った問題を何か作ってみて」などと言います。いきなり難しい時は先ず問題を作ってあげて、こんな感じだよということに慣れた上で文章問題の話を作ってもらいます。
ちなみにお母様の作った問題を本人に解いてもらったら、答えの正解不正解に拘らず「なぜそう考えるの」と理由を聞きます。本人なりの論理があっているか、或いは今回は間違っていても論理的に考える習慣が大切で、どこら辺から間違えたかが把握でき、足りないところもわかります。
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学年にもよりますが具体物をなるべく生活の中で、配ったり、分けたりすることをお勧めします。数字だけだと子供にとっては、算数が好きな子以外正直興味深くはありません。しかしお家やお友達👬とお菓子🍬を配布された時は自分だけ少なくは無いか😥と真剣な眼差し👀になったり、お小遣いを貯めているお子さんだとしっかりと何円なのか数えたりします。このような際の子供をみると「所有権」と言う概念を本能でしっかり理解しています。本来子供にとっては先に数字ありきではなく、必要があるから計算を学ぶのが自然だと思います。ですが幸運なことに四則計算を学校で習う前から子供は既に生活の中で体験しています。後はそれを机上で習ったことと結びつけていきます。
おやつがカステラ、羊羹、ロールケーキ等の時は割り算、分数の学びのチャンスです。1竿のカステラを何分の1切れずつかに分けて何人かに配ることを、お手伝い係としてやってもらいましょう。カステラがなくても、1.5Lペットボトルの飲み物をコップに250mlずつ分けてもらい余りが入ったペットボトルは冷蔵庫へ。「今冷蔵庫のペットボトルの中には何ml余っているかな」などと聞いてみましょう。おうちでこそ遊びながらできる数の学びは子供の興味や生活体験を伴ってやっとたどり着いた結果取得した知識は、手で触り、目で見ているので、知識自体に確信がもてます。実験から得たデータのように子供にとっては動かせない事実となります。
自分から苦労してわかってもらうことが基礎的な理解を育み、延いては柔軟性をもって応用問題にも対応できる理解になることを目指したいです。
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「そんなに時間が無いわ」とおっしゃるお母様には、これも学年によりますが、本を読み聞かせる、もっと小さければ絵本の読み聞かせを短時間でもなるべく毎日することをお勧めします。
子供は生活体験もまだ乏しく理解力や語彙力が大人には劣るので読み書きは勝てません。その分本能的に聞いたり話したりする能力に長けています。そこを使って論理性を養います。
なるべく臨場感に溢れるように読んであげると良いです。読後に「どんなお話しだったのか説明してみて」と聞きます。筋道を立てて説明できていれば良いです。「何のお話しだったの」「どこが一番すごいと思ったの」を聞くと主題を捉えたかがわかります。その際また何故そう思ったのかと聞いて論理を考えてもらいます。
算数の応用問題が解けないとついつい焦ってしまいますよね💦そんな際気をつけなければならないのが解き方を教え込んでしまいたくなることですが、そうやっても、その応用問題しかできないことがあります。子どもにとって普段から論理的に表現できないと文章問題が論理的に書かれていても突然それに同調することは難しいです。自分が普段話している言葉や考え方は、人から書かれても読解できるようになります。是非、論理的なルールで人と人は交信しているのだという事実に慣れていって欲しいと願っています。毎日楽しく、コツと頑張りましょう!
プロ教師:黒沼里香
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