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【コラム:山本】「こんなところに花が咲く!?」山本(2020.4.19)
寒河江の教室の筋向いの桜も満開になりました。学習を終えた生徒と横断歩道を渡り、一緒に桜を眺めると…目の前に桜の花が!何と幹から直接花が咲いているではありませんか。
気になって…即調べてみました。すると、この幹から直接咲く桜の花は「胴吹き桜」と言うそうです。「胴吹き桜」が、どの枝よりも早く花をつけ、他の花が散っても咲き続けるのは桜の木を守る働きをしているからなんだそうです。
人間は、高齢になると代謝が落ちてきますが、桜の老木は光合成をする力が弱くなり、木がエネルギーを必要とする働きが悪くなるそうです。老木などの理由で光合成をする力が弱くなり、木がエネルギーを必要とします。また、眠っていた「休眠芽」が目覚め幹に花を咲かせ、より多くのエネルギーを確保するのだそうです。
勢いが衰えた桜の木は、上空に伸びた枝で呼吸をし、光合成を行っても養分が充分に取れなくなるそうです。そして、土台である樹の幹に栄養が回らなくなると、支える力が失われ倒木の恐れも出てきます。だから、「これは大変だ!」ということで、老木は幹から直接小枝を出したり、花を咲かせたり、緊急事態の光合成をしているのだそうです。少しでも生きながらえるために…。
つまり、「胴吹き桜」は、「一生懸命生きています!」という老木からのサインなのです。まるで…今の世の中を風刺しているかのようですね…。
プロ教師:山本一人
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