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【英語】公立高校入試(東京)
東京都立の高校入試について。
現在の中学3年生が受ける東京都立入試から、英語のスピーキングテストが導入されます。
【目的】「話す力」の育成
【試験問題】都教育委員会とベネッセコーポレーションが問題を作成
【運営】ベネッセコーポレーション
【採点】フィリピンでベネッセ関連会社の現地スタッフが行う予定
◆入試の配点
【学力検査】700点
【調査書】 300点
【スピーキングテスト】20点
計 1020点(満点)
過去に導入した県(岩手県・福井県)では、受験生の待ち時間の長さや採点に時間がかかる等の課題があり、導入を取りやめました。「東京都立入試を受ける約8万人の生徒の採点を誰がするのか、できるのか」と不安の声が保護者からあがっています。一部保護者や専門家からは、導入中止を求める署名活動や住民監査請求が起きているとのこと。
いよいよ今月末に実施される予定ですので、都の動向を見て今後は山形県も検討していくことになるでしょう。小学5年生から高校3年生までの8年間英語を勉強しても子供たちが話せるようにならない現状を考えれば、教育改革は必要です。
また、入試の仕組みだけを変えるのではなく、英語力向上のためには教諭向けに研修を実施するなど指導力の底上げの方が重要だと東京学芸大学の臼倉准教授は指摘されています。色々な課題はありますが、公平性・公正性が確保できる試験に少しずつ近づいていくことを強く願います。
責任者 稲毛祐二
参考資料)山形新聞 2022年11月7日
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