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我が家の本棚Ⅲ 【ショート編①】

今回は、やはり休校中に本が欲しいと言われて買った1冊【ジャック・ロンドン ショートセレクション 世界が若かったころ】(千葉茂樹 訳  ヨシタケシンスケ 絵 理論社)。
帯には『名作がスラスラよめる!世界文学旅行へお連れします』との言葉と共に、息子が読みたがりそうな引用文。普段よく読んでいるのは現代の推理小説や短編小説が多く、名作と言われる近代の小説などはあまり読んでいないようでしたので、興味をもつきっかけになればと思い選んでみました。
表題の「世界が若かったころ」のほか、「荒野の旅人」「キーシュの物語」など、計7編がおさめられています。訳者あとがきによると、作者のジャック・ロンドンは人生においても作品においても多彩で多面的、40年の短い生涯のあいだに50冊以上の著作を残し、長編小説、ノンフィクション作品以外に200以上の短編があり〈極北もの〉〈多人種もの〉〈SF・空想もの〉〈南海もの〉〈ボクシングもの〉と内容の多彩さには目がくらむばかり、だそう。
極寒の荒野の小屋に立ち寄ったひとりの旅人、彼は善人か、悪党か(荒野の旅人)。ジキル博士とハイド氏とも違う二重人格とはどういうものなのか、そしてそれを受け入れ変えようと努力した男の結末とは(世界が若かったころ)。年老いた部族の首長が自分の死の直前に思ったこととは(命の掟)。
自分が読んでみて中学生の息子には少し難しい内容だったように感じましたが、理解できない部分があっても、わけがわからないと感じても、読書はそれでも良いのかなと思います。いろいろな本の世界に触れることで、何かを感じとって何かしら心に残るものがあるはず、そしてそれが何らかの形で心を豊かにしてくれると思っています。
~工藤先生より~

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