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我が家の本棚ⅩⅢ 【古事記編】

今回は令和の幕開けに復刻版として出版された神話の本、
【かみさまのおはなし 原作 藤田ミツ 復刻提案 渡邉みどり 構成 高木香織 講談社】
のご紹介です。
元となった『カミサマノオハナシ』は、子どもたちに日本の神話に親しんでもらおうと『古事記』をやさしく書きかえたもので、原作者は幼稚園経営者だったそうです。
戦時中の出版でカタカナで書かれたものでした。現在の天皇陛下が母である美智子さまに読み聞かせてもらった本でもあります。
【かみさまのおはなし】は、原作をひらがなに改め圧縮再編されたもので、小学校3年生までに習う漢字が使用され読みやすくなっています。
言葉遣いやかみさまのお名前にはさすがに少し読みにくさがありますが、大人でも難しい『古事記』の内容を子どもが知るのにとても良いと思いました。
また、語り口調で書かれていますので読み聞かせにも向いていると思います。
子どもが通う小学校では、毎年、朝の時間に保護者が選んだ本を持って行って各クラスにわかれ読み聞かせをするPTA活動が学期ごとに行われていますが、今年はその活動も実施が難しく、「親子でおうち時間を楽しもう」のテーマのもと「読み聞かせウィーク」を設け、各家庭で読み聞かせをする活動になりました。
普段から読み聞かせの習慣があった家庭でも高学年になるにつれなかなかその時間がとれなくなっていく中、親子での時間の共有ができることの楽しさ、心がほっこりする本にであえた喜び、内容について子どもと語り合う中での成長への気づきなど、とても充実した時間になったといった感想が寄せられていました。
『古事記』のような古典に子どもが興味をもつのは難しいと思いますが、こういうお話もあるんだよと、知るきっかけを与えてあげることは大切と思います。
【かみさまのおはなし】の読み聞かせはまたの機会になりますが、美智子さまがなさっていたように、子どもたちの本棚に無造作に差し込んでおこうと思います。
~工藤先生より~

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