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故事成語の世界へようこそ(三十七)人事を尽くして天命を待つ(じんじをつくしててんめいをまつ)
第三十七回:「人事を尽くして天命を待つ(じんじをつくしててんめいをまつ)」
年が明けたらもう三月。県立高校の入学試験も目前ですね。
本日のテーマは「人事を尽くして天命を待つ」という故事成語です。
「人事」とは、「人の行う、また行うべき事柄」の意味。
また、「天命」とは、「天によって定められた人の宿命」の意味です。
それらを合わせてこの故事成語の意味を考えてみると、
「やるべき事をやり尽くした後には、物事の行方は天命に任せる」
というような意味になるかと思います。
「人事を尽くして天命を待つ」の出典は、『読史管見(とくしかんけん)』という書物です。
その中で紹介されたエピソードで、中国のある将軍が戦の際に言った言葉として紹介されたのが初めのようです。
「やるべき事は全てしたのだから、結果がどうなっても後悔はしない」というような場合に使われる言葉とになります。
ポイントとしては、「やるべき事(=人事)をし尽くした」というところです。
できる限りの努力と準備をし、やるべき事を全てし尽くした場合には、
もうジタバタせずに「今はもう天命を待つのみだ」という落ち着いた心持ちで結果が出るのを見守るというわけですね。
受験生の皆さんにも、ぜひ、最後の最後まで人事を尽くして、後悔のないように欲しいと願っています。
本日の故事成語:人事を尽くして天命を待つ…できる限りのことをやり尽くした後は、物事の行方は天の決めた宿命に任せるということ。
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