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故事成語の世界(十)『圧巻』[中学生-国語]
第十回:「圧巻」
火曜日恒例、故事成語の世界へようこそ!
今週も中学生に覚えてほしい故事成語をご紹介します(^-^)
今日は「圧巻(あっかん)」についてお話しします。
昔、中国では隋の時代から「科挙(かきょ)」という、役人を選抜するための試験が行われていました。
今でいう公務員試験みたいなものですね。
科挙の試験は大変難しく、中国全土から優秀な人材がその試験を受けるために集まったそうです。
科挙はいわゆる国家公務員試験ですので、合格不合格があります。
試験の受験者の答案は、採点された後、合格した人の答案を集めました。
その際、最も優秀な答案がその一番上に置かれることになっており、そのことから「他を圧倒するほど優れたのもの」の意味が生まれたのです。
ちなみに「巻」の字には書物の意味があります。昔は書物といえば巻物の形のものも多かったのです。
本を一巻二巻と数えるのも、ここから来ているのですね。
現代では「圧巻」には上に挙げた意味の他、「全体の中で最も優れた部分」という意味もあります。合わせて覚えておきましょう。
「あの監督の新作映画は素晴らしいね。特に、ラストシーンが圧巻だったよ。」といった感じですね。
★本日の故事成語:圧巻
他を圧倒するほど優れたもの。全体の中で最も優れた部分。
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