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故事成語の世界(十三)『背水の陣』[中学生-国語]

第十三回:「背水の陣」

 

火曜日恒例、故事成語の世界へようこそ!

今週も中学生に覚えてほしい故事成語をご紹介します(^-^)

 

第十二回:「虎の威を借る狐」はこちら

故事成語の世界~総集編(壱)はこちら

 

今日取り上げる故事成語は『背水の陣』(はいすいのじん)です。

 

「韓信」という武将がある戦いに勝利した、その勝利の秘訣に関わるものになります。
ちなみに韓信は漢の三傑の一人に数えられる有名な武将です。

 


さて、韓信がどのようにして戦いに勝ったかですが、そもそもこの時韓信軍には相手よりも非常に少ない兵しかいませんでした。
そこで韓信はどうしたか。

「背水の陣」ですから、字を見ると分かりそうですね。
水、つまり川を背にして敵と戦ったのです。

 

 

このような戦い方は、その当時一般的だった戦術にはなかったものでした。
しかし、川を背にして戦う韓信軍の兵士たちには逃げ道はありません。前方は敵軍、後方は川です(しかも中国の川ですからね。もはや海レベルです!)。

 

こうして自軍の兵士たちの退路を断ち、「勝たなければ死ぬ」「勝たなければ滅びる」状況におくことで、兵士たちは文字通り「死にものぐるい」で戦い、大きな兵力差をはね返して勝利したのです。


 

このように、「川や湖などを背にして戦い、負けても退いても死んでしまう状況で戦うことにより、味方に決死の覚悟で戦わせる陣形」を背水の陣と呼びます。

また、そこから転じて「一歩も退くことのできない絶体絶命の立場で事にあたること」の意味も生まれました。

 

ところで、韓信の用いた背水の陣ですが、実は「項羽」(韓信が仕えた人物の敵にあたる)も用いたということが知られています。
中国史が好きな方はそのあたりも調べてみても面白いかもしれません(^-^)

 

★本日の故事成語:背水の陣

…一歩も退くことのできない絶体絶命の立場で事にあたること。

 

 

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