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故事成語の世界(十五)『推敲』[中学生-国語]
第十五回:「推敲」
火曜日恒例、故事成語の世界へようこそ!
今週も中学生に覚えてほしい故事成語をご紹介します(^-^)
今日は唐の時代の賈島(かとう)という名の詩人に関するお話です。
その時賈島は、科挙(現代の国家公務員試験のようなもの)の試験を受けるために長安に来ていました。
ロバの背に乗って詩を作っている時に、
「僧は推す(おす)月下の門」
という句を思いついたのですが、その後、「推す」を「敲く(たたく)」に改め方がいいのではないかと悩みます。
賈島はどちらにするか決めかね、あまりに悩んで考え事に没頭した結果、都の長官であった韓愈(かんゆ)の行列に突っ込んでしまいます。
(ちなみに韓愈も当時の有名な詩人です)
正直に事情を話した賈島に対し、韓愈は行列の邪魔をしたことをとがめずに、「敲くの方がよい」言いました。
そのまま二人は馬とロバを並べて進み、詩について語り合ったということです。
詩人同士、通じるところがあったんでしょうね。
この時の賈島のように、
「詩や文章を作る際に、その字句や表現をよく練ったり練り直したりすること」
を賈島が悩んだ「推す」と「敲く」の二字をとって「推敲」というようになったのです。
皆さんも文章を書く際には十分に推敲しましょう!
★本日の故事成語:推敲
…詩や文章を作る際に、その字句や表現をよく練ったり練り直したりすること。
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