今年も残りあと2週間となりました。振り返れば今年は異常気象の話題が多かったように思われます。世界でも無視できない問題として、各国が対策を協議しているようです。その一環として、11月30日から12月12日の間、気候変動対策の国際会議COP28が開催され、約200カ国から各国の代表が集まり、対策が話し合われました。そこでのある人物の発言が世界的に注目されているのはご存知でしょうか?
その人物はバルバドスの女性リーダーです。バルバドスは、カリブ海に位置する国で、その首相であるミア・モトリー氏がその発信力で話題となりました。彼女は世界最大の週刊誌TIME誌の2022年「最も影響力のある100人」の表紙を飾ったこともある人物です。
「いまの気候変動は死刑宣告に等しい。私たちがいま方向転換をして、気温の上昇を抑える政策をとらない限り、さらに多くの命が失われる」
「もはや気候変動とさえ呼べない。気候危機です。多くの途上国には気候変動の被害を抑える資源さえない。原因をつくった責任者がその費用の一部を負担すべきだ」
鋭く重い言葉です。そして
「今こそ改革が必要だと思う。どう考えるかではなく、必要なのは各国の行動だ」
「世界にはモノも資金も十分あるのに、その分配のされかたに問題があるのです。国家や国際機関は人々に希望を与えることができるはずです」
いかがでしょう。
政治家として、国のリーダーとして、国際的な会議で鋭く問題点を指摘し、世界の問題を新たな展開へと導こうとする姿勢を感じ、より強く環境問題を意識させられますね。彼女の発信力が、環境問題への関心だけでなく、皆さんのリーダーシップや政治に興味を持つきっかけとなるかもしれません。
※ミア・モトリー氏について
1. 経歴:
ミア・モトリー氏は、バルバドスで生まれ育ち、法学を学びました。彼女は若い頃から政治に関心を持ち、バルバドス労働党(BLP)で積極的に活動しました。その後、弁護士として活躍し、国内外で知名度を上げました。彼女は2018年にバルバドスの首相に選出され、史上初めて女性の首相となりました。
2. 政策:
ミア・モトリー首相の政策にはいくつかの重要な要素があります。まず、教育に関する取り組みです。彼女は、教育制度の改革や学生への奨学金プログラムの拡充など、教育の質を向上させるための施策を行いました。また、バルバドスの経済発展にも取り組んでおり、持続可能な観光業や再生可能エネルギーの促進に力を入れています。
さらに、ミア・モトリー首相は国際的な問題にも積極的に取り組んでいます。彼女は気候変動や海洋保護などの環境問題に取り組み、パリ協定などの国際枠組みへの積極的な参加も行っています。彼女のリーダーシップは、バルバドスだけでなく、周辺地域や国際社会でも高く評価されています。
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