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故事成語の世界(十七)『百聞は一見にしかず』[中学生-国語]
第十七回:「百聞は一見にしかず」
火曜日恒例、故事成語の世界へようこそ!
今週も中学生に覚えてほしい故事成語をご紹介します(^-^)
今回は、「百聞は一見にしかず」についてお話していきます。
「しく(如く)」は、「匹敵する」という意味の言葉です。
ですので、「~にしかず(如かず)」とは「~に匹敵しない。~に及ばない」という意味になります。
つまり、「百聞は一見にしかず」とは、「百回聞くことは一回見ることに及ばない」という意味なのです。
昔、前漢の時代のことです。
皇帝は異民族の脅威に対応するため、軍を派遣しようと考えていました。
そこで、将軍に相手の勢力について尋ねると、将軍はこのように答えました。
「百聞は一見にしかずと言います。戦いの現場はここからはるかに遠く、推測することができません。私にその地に行って状況を図に描き、それから戦略を献上させて下さい。」と。
つまり、はるか遠くの地からの報告だけでは実際の現場の様子は分からないので、直に足を運んで自分の目で見てきます、ということですね。
ところでこの将軍ですが、この故事の際にはかなりのご高齢だったそうです。
そんな将軍が自ら戦地を見にいくというのも凄いですね。
実際の生活の中でも、間接的に体験したことよりも、自分で直接体験したことの方が記憶にはよく残りやすいものです。
(例えば、理科なんかでも、教科書や動画で見ただけのことより、実際に自分達で実験したことの方が記憶に残りやすいですよね?)
皆さんもぜひ色々な体験をして、様々なことを実体験を通して学んでみて下さい(^-^)
★本日の故事成語:百聞は一見にしかず
…百回聞くより一回見る方がよく分かる。何度繰り返し聞いても、一度実際に見ることには及ばない。
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