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今月は、「雨だれ石を穿つ」という故事成語をご紹介します。

｢穿つ（うがつ）｣がやや難しいですが、これは「穴をあける」という意味です。

この故事成語の元になっているのは、中国の歴史書『漢書』にある、

「泰山の霤（あまだれ）は石を穿つ」という言葉です。

呉王の家臣が、君主である呉王を諫める（いさめる）ために用いた言葉であるとされています。

「単なる雨だれであっても長年の間に少しずつ石を削り、やがては石に穴をあけることがあるように、小さなことであっても積もり積もれば大きな結果に繋がりうる」

ということですね。

このように「雨だれ石を穿つ」という故事成語は、「小さなことを積み重ねていけば、やがては大きな成功につながる」という意味で用いられます。

・こつこつ努力してきた結果がようやく実った。まさに雨だれ石を穿つだ。

・雨だれ石を穿つの精神で続けてきた練習のおかげで、今回の大会では優勝できた。

というような使い方ですね。

この故事成語のように、小さなことでも積み重ねれば大きなものになる、という意味の言葉には、他にも例えば「塵（ちり）も積もれば山となる」がありますね。

ぜひ一緒に覚えておきましょう。

本日の故事成語：雨だれ石を穿つ…わずかなことでも、たび重なれば大きな事になる。

小さな力でも根気強く続ければ成功することのたとえ。