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故事成語の世界(十四)『疑心暗鬼』[中学生-国語]
第十四回:「疑心暗鬼」
火曜日恒例、故事成語の世界へようこそ!
今週も中学生に覚えてほしい故事成語をご紹介します(^-^)
皆さんは「疑心暗鬼」という言葉を知っていますか?
「疑心、暗鬼を生ず(ぎしんあんきをしょうず)」ともいい、疑いの心を持っていると、暗闇の中に、ありもしない鬼の姿を見たりする、という意味です。
日本にも「幽霊の正体見たり枯れ尾花」なんて言葉がありますね。
昔の中国でも似たようなお話があったのです。
ある男の人が、鉞(まさかり。斧の一種。金太郎がしょってるやつですね)を無くしてしまいました。
その人は、「隣の家の子が盗んだのではないか」と疑いました。
そんな疑いの目で隣の子を見てみると、歩き方も、表情も、その言葉も、もう何もかもが疑わしく見えてきます。
「やっぱりあいつが盗んだのではないか?」
もはやそうとしか思えなくなっていきました。
しかしその後、谷間を掘っていると、なんと自分の鉞(まさかり)が出てきたのです!
そして、鉞が見つかった後に隣の家の子を見てみると、もう盗んだ人間のようには見えませんでした。
この話のように、疑いをもって物や人を見ていると、本当はそうではないものも疑わしく見えてきてしまうのです。
先入観って恐ろしいですよね!
★本日の故事成語:疑心暗鬼
…疑う心があるために、何でもないつまらないことまで、恐ろしく感じたり疑ったりすること。
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