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故事成語の世界(二十)『画竜点睛』[中学生-国語]
第二十回:「画竜点睛」
火曜日恒例、故事成語の世界へようこそ!
今週も中学生に覚えてほしい故事成語をご紹介します(^-^)
今回は「画竜点睛(がりょうてんせい)」のお話をします。
この言葉、まず色々と間違いやすいですよね。
「がりゅう」ではなく「がりょう」、晴れるの「晴」ではなく「睛」ですのでご注意下さいね!
睛の字は「ひとみ」の意味で、”目”を表しています。
昔、中国に仏教をあつく信仰した皇帝がいました。
皇帝は当時有名だった画家に命じて安楽寺というお寺に四頭の白い竜を描かせました。
その竜には睛(ひとみ)が描き入れられていなかったのですが、その画家は常に「この竜に睛を描きいれれば瞬く間に飛び去ってしまうだろう」と言っていました。
人々はそれを彼がでたらめを言っていると思い、その画家に竜の睛を描き入れるよう強く依頼したのです。
そこで画家は四頭の白竜のうち二頭に睛を描き入れました。
すると、たちまち雷鳴と稲妻が壁を破り、二頭の竜は天に躍り上がり飛び去ってしまいました。
睛を描き入れていなかった残りの二竜はその後も安楽寺に残っているということです。
画竜点睛という故事成語の意味は、
「物事の中心となる大切なところ」
「最後に大切な部分を付け加えて、物事を完全に仕上げること」
「最後の仕上げ」
です。
「画竜点睛を欠く」という使われ方も多いので、合わせて覚えておきましょう。
また、「点睛」の部分だけでも使われることがあります。
例文としては、
・彼の作品は、完成を焦るあまり画竜点睛を欠くものになってしまった。
・点睛を意識し、ミスをしないようにすることが重要だ。
といった感じです。
皆さんも最後の仕上げ、画竜点睛をしっかり意識して物事に取り組むようにしましょう!!
本日の故事成語:画竜点睛
…物事の中心となる大切なところ。最後の仕上げ。
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